はじめてのCO2添加(発酵式とボンベ式)

(*ゝω・*)ノコンチャ☆

今回は水草をきれいに育てるためには導入しておきたいCO2添加についてです

いくつかの理由でCO2添加はしないというスタイルでやってきました

しかしあまり水草の調子が良くないということで導入を検討しています
 


 

CO2が必要な理由

 

水草が育つためには光合成が必要です

光合成を行うためには

  • 二酸化炭素
  • リン、窒素、カリウムなどの栄養素

が必要です

光は照明、栄養素はソイルなどから供給されます

しかし生体から発生する二酸化炭素はごく少量で不足しがちです

そのためCO2を添加して光合成を促します

 

CO2添加をしなかった理由

 

  • メイン生体がディスカスなので少し水温を高めに設定していますのでもともと酸欠になりやすい状況で何かトラブルがあったときにCO2が酸欠を早める可能性がある
  • 犬を飼っているため外出中に何かあっては困る

どちらも可能性が低い、1秒に数滴の添加では大した量ではないや高温だけが酸欠の原因ではないことはわかっていますが犬も熱帯魚も命があるので慎重になっていました

今回はトラブル対策を考えながら導入をしていきたいと考えています

 

CO2添加には3つの方法がある

 

  1. 発酵式
  2. ボンベ式(小型ボンベ)
  3. ボンベ式(大型ボンベ)

の3つがあります

 

発酵式CO2添加について

 

発酵式はその名の通りパンを作りなどで発酵の工程で使うイーストなどを使い発酵の際に発生するCO2(二酸化炭素)を水槽内に取り込む方法です

一般的に以下の反応式で生成されます

C6H12O6 → 2 C2H5OH + 2 CO2

C6H12O6(グルコース)からC2H5OH(エタノール)とCO2(二酸化炭素が)ができますよーって式になります

 

  • メリット
    ・初期投資が安い
  • デメリット
    ・反応しきるとCO2が発生しなくなるため定期的(2週間前後)に交換する必要がある
    ・反応速度に依存するため発生量が室温などに左右される
    ・少しずつ反応し発生するため圧が低く設置場所の高低差等でも圧力不足で添加できない場合もある
    ・反応の際に発生し容器内に溜まったエタノールが水槽内に混入するリスクがある

はっきり言って発酵式は初期投資がかからないこと以外にメリットは皆無です

 

 作り方

 

用意するもの

  • 装置の材料
    ・ペットボトル 500ml 1本(炭酸が入ってたボトルを用意してよく洗ってください)
    ・エアージョイント 1個(水作のプラストーンについてくるようなもの)
    ・エアストーン 1個(プラストーンが2個入りなので余りの方を使う)
    ・逆流防止弁 1個
    ・エアーチューブ 適量
    ・接着剤 少量(瞬間接着剤ではなくゼリー状のものがいい)
  • 中身の材料
    ・砂糖 100g
    ・ゼラチン 5g
    ・ドライイースト 適量 (1つ買えばOKです)
    ・水 200ml(水道水で大丈夫です)
  1. なべに用意した水200mlを入れ沸騰させます
  2. 火を止めゼラチン5gを入れ良く溶かします
  3. よく溶けたところで砂糖100gを入れ同様によく溶かします
  4. 溶けたら冷めるのを待ちます
  5. 冷めたものをペットボトルに移します
  6. キャップをせずに冷蔵庫にいれ固まるまで待ちます(8時間程度)

冷蔵庫で固めている間に添加する準備をします

  1. ペットボトルのキャップの真ん中に熱した針金などで穴を開けます
  2. 開いた穴にエアージョイントを差しこみ接着剤で固定します
  3. キャップのジョイント → エアーチューブ → 逆止弁 → エアーチューブ → プラストーン

固まったゼリーの半分~2/3が隠れるくらいドライイーストを入れてキャップを接続すれば添加できます

 

メンテナンス

 

ブクブクしなくなってきたら中の液体を捨てて、ドライイーストを加えます

ゼリーがなくなるまではこの繰り返しで使えます

ゼリーがなくなったらまたゼリーを作ってください

 

注意

 

照明消灯時は光合成しませんので水槽が小さいと二酸化炭素過多となります

エアレーションを使うかストーンごと水槽外に出しておきましょう

 

ボンベ式CO2添加について

 

ボンベ式はいくつか選択肢があり自分に合ったシステムを組むことができます

選択1 大型ボンベ?小型ボンベ?

 

まず最初に選ばなくてはいけないのが大型ボンベにするのか?小型ボンベにするのか?

 

ボンベについて

 

・小型ボンベ

小型ボンベは内容量が74gで約500円くらいの商品が主流です

カートリッジと呼ばれることもあります

基本的には使い切りとなっていますが一部のお店では空ボンベを回収して少額ですが次回購入の割引やキャッシュバックがあるところもあります

ボンベには接続用のネジの溝があり一部メーカー(ADA/テトラ/アクアシステムなど)はこの部分が異なるため各メーカーのレギュレーターとボンベを使用しなくてはいけません

レギュレーター
5/8-18 UNF と呼ばれるネジ口径のレギュレーターを選択すれば適合するボンベが使えるため維持コストが安く済みます
ADAの香り付ボンベのようにネジ口径が特殊なメーカのボンベを使用したい場合はそのメーカーのレギュレーターをご用意ください

 

・大型ボンベ

大型ボンベはビールサーバー用の液化炭酸ガスボンベを使用します

ボンベには中身毎にボンベの色が決まっており液化炭酸ガスボンベは緑色のためミドボン(以下大型ボンベはミドボン)と呼ばれています

ミドボンは酒屋さんでレンタルする場合酸素屋さんと呼ばれる工業ガスや医療用ガスを扱う業者さんから購入する場合があります

レギュレーター
ミドボン用レギュレーターもありますが小型ボンベ用レギュレーターに変換アダプターを付けて使用する場合が多くあります
ミドボンではW22-14山という規格のネジ口径が使われており7/8-14UNFというよく似た規格があります
この2つの規格はピッチ、外径がほぼ同じでネジ山の角度が5度だけ違うためシールテープを使用すれば接続できてしまうので注意です

 

・酒屋さんでレンタルする場合

酒屋さんでのレンタルはあくまでビールメーカーがビールサーバーを買ってくれる飲食店などのお得意先にボンベ代は保証金(5000円)というかたちでタダで中身の二酸化炭素代(約2000円)のみで貸し出すサービスなのでアクアリウムでの使用目的では拒否されることも少なくありません

ですがこれは仕方のないことです

酒屋さんでレンタルできるボンベは一般的に5kgで繁盛した飲食店では1ヶ月の間に何本も使います

ボンベを何本も使うということはビールサーバーも何本も買ってくれます

対してアクアリウムでの使用では5kg使うのに数年かかりますしビールサーバーも買ってくれない、5年ごとに法定点検がありますがその点検費(5000円くらい)もビールメーカー持ちです

ビールメーカーからすれば客でもないくらいの感じです

ですので貸してもらえたらラッキーです

使用目的を聞かれた場合には正直に水草育成のためと答えましょう

ここで嘘をついて借りて後々トラブルになっても非は全て自分です

 

・酸素屋さんで購入する場合

2.5kgだったら在庫あるとのことで見積もりしてもらいました

2.5kgボンベ(充填済)が25000円で2回目からの充填は3500円で配達料が1回700円とのことでした

また5年に1度

※酸素屋さんは充填済のボンベと交換ではなく空ボンベを持ち帰り翌日から翌々日の間に充填して配達になるのでその間は小型ボンベを使用するといいと思います

 

大体年に1秒に3滴で5年で5kg程度使うと仮定して計算してみると

小型ボンベ(74g) 1kgで約14本×600円=8400円 5kgで42000円

ミドボン(5kg/レンタル)7000円-保証金5000円 5kgで2000円

ミドボン(2.5kg/購入)本体(充填済)25000円 1回追加充填3500円 点検代5000円 5kgで33500円

酒屋さんでレンタルするのが明らかに安いですが常識的に考えると小型ボンベまたはミドボンの購入でしょう

ミドボンも5年使うと10000円程お得ですが5年飽きずにアクアリウムをしている自信がないと余りメリットがありません

ちょくちょく購入する手間と送料分はお得かもしれません

 

ボンベを選ぶポイント

 

ボンベを選ぶポイントは

 

1.添加する必要のある水槽のサイズと本数

ミドボンを用意しても添加する水槽が小さければなかなか使えないのでより長期スパンでのコストの回収になるためお得感がどうしても減ってしまいます

 

2.初期投資で最初に大きな出費か継続的に小さな出費のどちらがよいか

前述の通りミドボンは購入で30000円以上、最初にかかりますので厳しい方は小型ボンベ

ミドボンも4-5年使わないと得にならないので数年の予定の方は小型でも全然ありです

 

3.ボンベを置くスペースをどれぐらい用意できるか

ミドボンは5kgで直径17.5cm×高さ55cmとそこそこ大きさがありますので置くスペース確保が必須となります

スペース確保が難しい方は小型ボンベにしましょう

 

この3つです

ご自身の予算やスペース、必要なCO2の量などをもとに選びましょう

 

選択2 添加はタイマーで自動管理?手動管理?

 

最初に書いたように光合成の関係からCO2は照明点灯時のみ添加します

照明はタイマー管理してる人多いですよね

それと同じでCO2もタイマーで管理の方が楽ですし固定した時間で添加できるので安定した維持ができます

タイマー管理する場合には電磁弁と呼ばれる通電している間だけ開く弁を取り付ける必要性があります

手動管理する場合にはボールバルブと呼ばれる手動レバーを取り付ける必要があります

電磁弁 5000円前後

ボールバルブ 1500円前後

ボンベ式CO2添加は数多くのパーツで構成されるので3500円の差額は大きいです

お財布と相談して出せるなら電磁弁オススメです

 

ボンベ式に必要な機器の紹介

 

  1. ボンベ(600円または20000~30000円)
    小型ボンベ(600円)またはミドボン(20000~30000円)のどちらか
  2. レギュレーター(5000~10000円)
    選んだボンベに合ったネジ口径のレギュレーターを選びましょう
  3. 電磁弁またはボールバルブ(1500円または5000円)
    タイマーで自動管理の場合は電磁弁(5000円)、手動管理の場合はボールバルブ(1500円)
  4. スピコン(1500~2000円)
    CO2の添加スピードを調整する部品 ※低流量タイプ推奨
  5. バブルカウンター(500円~2000円)
    添加されているCO2をバブルカウンターで可視化しスピコンで調整します
  6. 逆流防止弁(200~500円)
    水の逆流を防ぎ機器への水の浸入を防ぎます
  7. 拡散器(500円~5000円)
    ADAのパレングラス(5000円)などが有名ですがCO2ストーン(500円)でもいいと思います
  8. 耐圧チューブ(100~200円/1m)
    各機器を繋ぐチューブです ※最低でもレギュレーターから逆止弁までは耐圧チューブ推奨

 

 まとめ

 

ボンベ式では予算や使い方でご自身に合うものをお選びいただき使っていただけたらと思います

気軽にCO2添加をはじめたい方は発酵式からボンベ式、ボンベ式でも手動管理から自動管理などに段階を踏んで行ってもいいとおもいます

 

あーちゃんは120cm水槽でわりとめんどくさがりなのでミドボン+電磁弁にする予定です

部品が多いので準備に時間かかると思いますが導入の際はご報告します

 

では( ゚д゚)ノシ

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